【京都市左京区】2026年5月1日オープン。大原[OUS]は、野菜の力強さと、古民家の新しい魅力に出会える、驚きに満ちたカフェ

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大原の山あいにニューオープン。小麦フリーの古民家カフェ

古民家の趣きを残したエントランス。窓から見える店内の佇まいに、店内への期待ふくらむ

2026年5月1日、左京区大原の寂光院近くにニューオープンした古民家カフェ。大原の豊かな自然に囲まれた抜群のロケーションに加え、築250年ともいわれる建物を大胆にセルフリノベーションした空間と、趣ある設え、旬の野菜を生かした料理で、早くも注目を集めている。

開放的なオープンキッチンで、店主(左)がパートナーとともに腕を振るう
一品ずつ丁寧に調理し、彩りよく盛り付ける

フードからスイーツ、ドリンクまで、完全小麦フリーで揃えるのも大きな特徴。店主自身、小麦アレルギーがあり、外食に難しさを感じてきたという。小麦は食材だけでなく、調味料にも含まれることが多いため、自分が口にするものは自ら工夫して作ってきた。

「アレルギーがある人も、そうでない人も、ひとつの食卓を囲み、安心して食事が楽しめる場所をつくりたい。」――そんな店主の想いから、この店が誕生した。

大原野菜を味わう、滋味深いランチプレート

縁側席では、食べやすいよう脚付き膳で提供。菜プレート1,850円

「菜プレート」は、おかずとごはん、スープがつく定食仕立てのランチメニュー。店を開く以前から、新鮮な野菜を求めて大原の朝市へ通っていたほど野菜好きの店主。このプレートでも、自然農法や有機栽培のものを中心に、農家から直接仕入れる旬の野菜が主役を担う。

マヨネーズや味噌など調味料もできるだけ手づくりし、料理はすべて無添加。そこに、店主が好んで食べてきた「発酵」の要素を添えて、好きなものを膳の上にぎゅっと集めた、ここだけのランチプレートに仕上げている。

この日の発酵の一品は、白なすに添えた自家製味噌とバジルのソース
天ぷらの衣には米粉を使用。大ぶりに切った野菜は食べ応えも十分

献立は仕入れに合わせ、1週間から1か月ほどで入れ替わる。この日は白なすのグリルに、赤しそと和えたキタアカリや金時草入り豆腐クリームで食べる万願寺とうがらしなど、多彩なラインナップ。焼く、揚げる、煮る、和えるといった和食の調理法を軸に、ハーブや香辛料を利かせた、店主ならではの組み合わせも楽しい。素材の甘みや酸味に、ほどよい塩味と香味が重なってごはんが進む。

ごはんは、店主が学生時代に出会い、その味に惚れ込んだ岡山産「津山れんげ米」。れんげを緑肥に、化学肥料や農薬に頼らず育てられた米を五分づきにし、土鍋で炊き上げる。外はぷちっと、中はもっちり。半分残したぬか層の香ばしさと濃厚な甘みが、噛むほどに広がる。

素材の持ち味が際立つ力強い野菜と、滋味深い米。そこにふわりと香るハーブや香辛料が、ひと口ごとに新鮮な驚きを与えてくれる。大原の緑を眺めながら、自然の恵みをまるごといただく贅沢な一膳。

季節を映すドリンクで、ゆったり心ほどける午後を

無農薬の自家製甘夏シロップをソーダ割りで。季節のモクテル750円

「季節のモクテル」は、旬の果物などで作る自家製シロップのノンアルコールカクテル。夏は甘夏や梅、大原らしい赤シソなどが登場する。ソーダ割なら、自然な甘さと風味がしゅわしゅわ弾ける炭酸とともに、喉を爽やかに潤す。

季節のモクテルは、季節や気分に合わせてお湯割りでも楽しめる

ほかに朝宮煎茶や紅茶、オーガニックコーヒー、オーツミルクに変更できるカフェラテ、砂糖不使用の果汁ジュースも用意。日本酒や焼酎、ジンなどの麦類を含まないアルコールも揃える。野菜のおかずと酒、いなり寿司を組み合わせた「酒プレート」もあり、休日の昼から杯を傾けながら、ゆったりと時間を過ごすのもいい。店名の由来となった、さらりと軽やかに点てた抹茶「お薄」も今後登場予定とか。

古民家の面影に新しい感性を重ねた、思いがけない店内空間

床を取り払った際に現れた囲炉裏の跡も、空間の一部として残す

古民家の趣を残しつつ、新しい感性でつくり上げた内装も、料理と並ぶこの店の魅力。長い間住む人がなく、手入れが必要だった建物に、設計事務所での勤務を経て、現在はデザイン事務所を営む店主のパートナーが大胆なデザインを施した。店主も仲間とともにセルフリノベーション。すっかりと生まれ変わらせた。

写真右手の内縁は、足を下ろして座れる屋内の縁側席
大原の緑を眺めながら、心地よい風を感じられる開放的な縁側席

店に一歩足を踏み入れてまず目を奪われるのは、床板を取り払い、敷き詰められた砂利。屋外で使われる素材をあえて室内に取り入れることで、内と外の境界を曖昧にし、窓の向こうに広がる景色との一体感を生み出している。外の縁側に沿う内縁も、足を下ろして座れる屋内の「縁側」として設けられ、店内にいながら外とのつながりを感じられる。

昔の姿をとどめるタイル張りの流し台。壁に掛けられたざるも印象的
かつてこの家で使われていたかまど。今は空間の一部として残されている
解体した土壁を調理台に再生。食器棚は押し入れの建具などを活用して新たに制作した

土壁や梁、柱など、残せるものはできる限り生かし、解体した土壁は調理台に、もともと使われていた押し入れの建具や居間の敷居などを食器棚に再生。建物に刻まれた時間を受け継ぎながら、そこに大胆な発想を重ねることで、新鮮な驚きに満ちた空間をつくり上げている。

大テーブルと縁側で、ゆるやかにつながるひととき

曲線がユニークな大テーブルは、グループでもひとりでも囲みやすい形

客席は、曲線を描く大テーブルと6人ほどで囲めるテーブル、座布団を並べた縁側。少人数用に区切った席をあえて設けなかったのは、隣り合う偶然から自然な会話が生まれてほしいという想いから。

季節の設えに、日本の古き良き暮らしを感じる縁側

店内のテーブル席と縁側席では料理の供し方を変え、台のない縁側席には脚付き膳でランチを運ぶなど、過ごしやすさへの心遣いも細やか。大原の緑や風を身近に感じながら過ごしていると、気持ちがゆっくりとほどけていく。そんな心地よさのなかで、ふと隣り合った人と言葉を交わすことも。同じ料理と時間を分かち合うなかで生まれる「対話」も、この店が大切にしていることのひとつ。

築250年ともいわれる古民家を改修。大原の山あいに静かにたたずむ

最寄りの「寺前駐車場」からは徒歩3分ほど。青々とした山に囲まれた坂の途中にある。営業は週4日。席数に限りがあるため、前日までにInstagramのDMから予約が確実。

写真/三村博史 MANABU

/INFOMATION/

OUS

おうす

/住所/京都市左京区大原草生町77
/営業時間/11:00-16:00
/定休日/水曜~金曜休+不定休
※営業カレンダーはInstagramにてお知らせ
  • Instagram
/AREA/

当ページに掲載されている店舗情報は、2026年07月24日時点のものです。営業情報やメニュー等が異なる場合がありますので、事前に確認の上ご利用ください。

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