おすすめの本『新版 古都点描』
京都に生きた洋画家が描く、ぬくもりがありながらやるせない素顔の京都

1909年、京都市下京区にある木綿問屋の⻑男として生まれた画家・井澤元一(いざわ・もといち)。小学生の頃から独学で油彩画を始め、里見勝蔵や須田国太郎に師事。京都市土木局に勤める傍ら、洋画家として自らの表現を模索し続けた。
日本文学者・ドナルド・キーンとの偶然の邂逅がきっかけとなり、後半生の井澤はそれまで敬遠していた「京都の日常」を描くように。本書は、明治から平成まで京都を見つめつづけた井澤が描いた「京の風物」と文章を収録している。
井藤が見つめつづけ、見慣れ、見飽き、「やるせない侘しさ」や葛藤さえ抱くようになった「京の風物」たちは、薄塗りながら深みを湛えた佇まいがみる者のこころを掴んで離さない。数え切れないほど視線でなぞってきたであろう躍動的な線描に、京都で生きた画家の生のぬくもりがにじむ。
祇園町、三条大橋、京福電車、ずいき祭、縁日など、京の点描とともに綴じられた文章も静かで勁く、魅力的な一冊。
なお、本書は1979年に出版、絶版となっていた同名の書籍の復刊となる。8月1日(土)からは、京都文化博物館にて本書の原画が一同に会す展覧会も開催される。
発行日:2026年7月3日
発行:夕書房
A5判横/上製/カラー/168頁
誠光社にて取り扱い中
古都点描 − 井澤元一がみた京都
/開催期間/
2026 年8月1日(土)~9月27日(日)
/休館日/
月曜日(ただし、9月21日は開館)、9月24日(木)
/開室時間/
10:00~19:30(入場は19:00まで)
/会場/
京都文化博物館2階総合展示室
(京都市中京区高倉通り三条上る東片町623-1)
/入場料金/
一般600円、大学生400円、高校生以下無料
/INFOMATION/
誠光社
せいこうしゃ
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