【京都市北区】通奏するフィロソフィーに、飲めば知が深まる。堀川通北大路[OBEER KYOTO]のクラフトビール「野生の思考」

「思考と対話」のテーマを体現する京都発のクラフトビール「野生の思考」|a souvenir of kyoto No.128

ブランドを体現するフラッグシップビール。野生の思考850円 ※書籍は商品に含まれません
ほのかな甘みと、ワイルドな小麦の酸味が感じられる香り豊かなビール ※グラスは商品に含まれません

堀川通北大路上ルの京町家に、2023年に創業した小さなクラフトビール醸造所。「思考」と「対話」をテーマに、「知」の探求の入口となるようなビールを目指す研究所のような場所でもある。

様々な材料を用い、画一化、産業化されていないことが魅力の一つでもあるベルギービール。そんなベルギービールの精神性と文化から着想を得たという味わいは、万人受けよりも、じっくり味わう必要のある唯一性が特長。

ブルワリーの代表作となる「野生の思考」は、フランスの人類学者・クロード・レヴィ=ストロースによって発表された同名の著作をイメージソースにしたユニークなビール。〈野生〉の中に確かに存在する洗練や精緻な知の体系を、甘みと酸味で表現した。特に小麦由来の酸味は、深みとキレが両立する複雑な味わい。オレンジピールの爽やかさやコリアンダーの風味もきいていて、一口飲めば多層的な香味が響き合う。

京都を深く知るためのクラフトビールを目指して

「野生の思考」の精神をベースに、オリジナルのクラフトビールは現在全部で7種を数える

京都の文化や風土を深く知るためのビールを造れたらと話す代表の木月さん。「野生の思考」のような、一言で言い表せない重層的な味わいのビールをゆっくりと味わうことで、京都という地へと分け入っていくような感覚も味わえる。

京都のギャラリースペースの協力のもと、絵から着想を得た夜明けのようなルビー色のビールも

「愛の挨拶――〈夜明け〉より」は食前酒におすすめ。900円

荒神口にあるギャラリースペース「art space co-jin(アートスペースコージン)」の協力のもと、京都在住の作家・宇仁英宏さんの絵画《夜明け》をラベルにレイアウト。作品の色合いや趣向から得る印象に加え、エルガーの曲「愛の挨拶」を重ねて造り上げたビール。

味わいに、ブルーベリーやラズベリーのほかラベンダーの風味もきかせることで、爽やかな夜明けの情景を表現した。

最新作ビールは左京区の畳店と協働で造り上げた

「畳で飲むビール」をコンセプトに「井ノ口畳店」とともに完成させたビール。青香(あおか)770円

「青香」は左京区・山端の畳店「井ノ口畳店」とともに造り上げたビール。アルコールの辛みとイースト由来の甘みが程よく調和し、飲みやすいテイスト。原材料にはなんと「い草」も。畳の上で、い草の香りを感じながら飲む。京都はもとより、日本の風土や空気、質感を凝縮した一本。

商品は、「OBEER KYOTO」の店頭ほか、下鴨のスーパーマーケット「フレンドフーズ」での取り扱いも有り。