〇〇とCOFFEE ——コーヒーのほかに何かがあるカフェ

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2026年2月オープン。自家焙煎コーヒーを楽しみながら、アートに触れられる烏丸五条[藝術喫茶いとゆふ]

地下鉄「烏丸五条」駅から徒歩5分、上数珠屋町通沿いに今年2月にオープンしたカフェ。アートやデザイン、カルチャーに関心のある、感度の高い常連客に早くも愛されている。

コーヒーはすべて自家焙煎。ドリップコーヒー「コロンビア」は、一口飲むと、ライチ、トロピカルフルーツ、マンゴー、ピーチティーといったフレーバーが次々と押し寄せる、カラフルでフルーティーな飲み心地が印象的。スイーツは、「宇治抹茶ティラミス」が大人気。卵・乳製品・小麦粉 不使用で100%プラントベース&グルテンフリーで仕上げた味わいは、軽やかな甘さが心地よい。滑らかな舌触りと宇治抹茶の豊かな香りも楽しめて、誰からも愛される抹茶スイーツ。

自家焙煎コーヒーや自家製スイーツ、フードなどを楽しみながら、同じ空間でアート作品を鑑賞できる。京町家の吹き抜けや土壁を活かした店内は風情たっぷり。苔むした坪庭の緑も目に優しい。ギャラリーは常設で、月に2組程の展示を開催している。タイミングが合えばキュレーターの貝賀さんとアートにまつわるトークも楽しめて、美的感覚や知的好奇心も満たすカフェタイムが過ごせる。

店名は、松尾芭蕉の俳句にちなんだもの。「糸遊(いとゆう)」とは、春の晴れた日に蜘蛛の子が糸に乗って空を浮遊する現象のことで、陽炎や、あるかなきかのものの喩えにも使われる言葉。決まった正解はなく、鑑賞者それぞれに答えが存在する「アート」になぞらえたのだそう。

日常の中に、正解に縛られない時間をそっと差し出してくれるカフェでゆっくり過ごせそう。

コーヒーで、ものづくりと人をつなぐ。倉庫をリノベーションして誕生した、御前通高辻の[Cafe ギアデ]

「ものづくりをつなぐ」がコンセプトの、工場に併設するカフェ。手がけるのは、京都で70年以上続く「株式会社北出金作商店」。金属加工の機械や加工の際に使用する工具を扱う会社で、ものづくりを身近に感じてもらう場として、2025年にカフェをオープンした。

メニューはコーヒーを中心に、スイーツやサンドイッチ、ランチプレートを用意。手作りを意識し、ケーキに添えるベリーソースから、サラダのドレッシングまで丁寧に作り上げている。

注文が入ってから豆を挽いて淹れるブレンドコーヒーには中深煎りの豆を使い、香ばしさをしっかりと引き出している。苦みと酸味のバランスがよく、あっさりとした後味で、最後まですっと飲みやすい。コーヒーの奥深い香りに包まれながら、ゆったりとしたひとときを過ごせそう。

豊かな風合いのカップ&ソーサーは、金属製のものを使用。「手に触れるものまで大切に」との思いから、新潟・燕三条で加工されたものを選んでいる。ほかのメニューに使うプレートやカトラリーも金属製。料理やドリンクを味わう中で、さまざまな金属の質感に自然と目が向く。さらに、冷たいドリンクに添えるコースターは、店奥の工場で製作したもの。無垢の真鍮を機械で削り出し、店のロゴなどを刻んでいるという。手に持つと、想像以上にずっしりと重く、その意外性が面白い。

店先の看板をはじめ、店内には天井から吊るしたチェーンブロックや、むき出しになった鉄骨の梁がそのまま残る。カフェからは奥の工場が見えるつくりで、ガラス戸を隔ててカフェと工場がつながっているのもユニーク。スタイリッシュな空間に、ものづくりの風景が溶け込んでいる。

京都三名水のひとつ「染井の水」で淹れる一杯を。梨木神社の境内にあるコーヒースタンド、御所東[Coffee Base NASHINOKI]

境内に湧く「染井の水」を、コーヒーや氷に使用

京都御苑東側、寺町通に沿って建つ梨木神社の境内にあるコーヒースタンド。境内の庭で味わうスペシャリティコーヒーが、この店ならではの楽しみ。

コーヒーに使うのは、京都三名水のひとつ「染井の水」。三名水のうち唯一現存する名水で、現在も境内に湧いている。コーヒーはもちろん、氷やほかのドリンクにも、すべてこの水を使っている。

シグネチャーは、「染井の水」を煮沸せずにそのまま使った水出しコーヒー。豆の香ばしさや旨みを、名水のやわらかさがやさしく包む。「まるい」と表現したくなるような、まろやかな口当たりで、季節を問わず味わってほしい一杯。

ドリップコーヒーは、豆の種類や焙煎度に合わせてドリッパーや淹れ方を変えている。ブレンドは、中煎りとやや深煎りの2種類。「染井の水」で淹れることで口当たりはやわらかく、後味はすっきり。豆それぞれの個性と、心地よい余韻を楽しめる。

スペシャリティコーヒーは、ブレンド2種類のほか、シングル10種類、限定1種類を用意。アフリカや南米、東南アジア、東アジアなど世界各地の豆を、浅煎りから深煎りまで幅広く揃える。

それぞれの個性や味わいを記したリストもあり、好みや気分に合わせて選べるのもうれしい。迷ったときはスタッフに相談しながら、自分好みの一杯をみつけたい。

緑に包まれ、木漏れ日が差す庭で木々のさざめきや鳥の声に耳を傾けながら、ゆったりとした時間を過ごせる。

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